『人妻の過去』

アタシの勘は当たる。



勘が当たるって言うより、仁君がわかりやすいのかもしれない。



アタシが…仁君との赤ちゃんを堕ろさなきゃいけないときに…



アタシが…身体も、お金も辛い思いをしなきゃいけないときに…



そんなときにもこの人は−−−



あきな;…アタシ、産みたい。



仁君は、はぁ…と大きなため息をついて



仁;…だから…言ったよな?俺には無理だよ。



わかっていた答え。だけどちょっと困らせてやりたかった…



あきな;…わかってる。でもエコー写真見たらなんか…



仁;ハハッ漫画みたいだな?母性が出てくるってやつ?!まぁ、あきなは保育士だし母性は強いんだろーな…。でも今の俺には無理だよ。食わせてやれねーし!!



それもわかってる。だけど今のアタシが求めてるのは、そんな現実的な話しじゃなくて…



もっと一緒に悩んで欲しい。



もっと大事だってわかって欲しい。



…仁君だけの責任じゃないけど、こうなった事を反省して



−−−もっとアタシを…アタシだけを大切にしてほしい−−−