2度目の初恋はセレナーデのように




 歌音「あ~、笑った。涙でちゃったよ」


 しばらくして笑いから復活(ふっかつ)した歌音。



 時計を見るともう午前が終わろうとしていた。


 歌音(そろそろお開きかな。ほんと、楽しかった!)


 そんなことを考えていると、突然陽暁に手を取られる。


 陽暁「ノンちゃん、この後の時間をもらうね」
 歌音「え?」




 陽暁「それじゃあ僕と歌音はデートに行ってきます」



 歌音「ええ!?」
 奏・歌音父「「なっ!?」」



 突然の申し出に驚く歌音。

 それ以上に食って掛かろうとしていた兄と父を母-ズが押しとどめ始めたことにも驚く。



 母「はいはーい。行ってらっしゃい~」

 陽暁母「この人たちは押さえておくから早く行っておいで」

 母「でもまあ、あんまり遅くなっちゃだめよ?」


 陽暁「分かっていますよ」


 陽暁はそう言うと、歌音の手を引いた。


 陽暁「さあノンちゃん。行こう!」
 歌音「え、ええ~~!?」


 驚きながらも腕を引かれていく歌音。

 最初は驚いていたけれど、陽暁の笑顔を見ていると自分も笑えてきてしまった。



 最後には一緒に走って抜け出したのだった。