―ある日 いつものように、部屋から連れ出されて、実験室へ向かう途中。 ふと、頭の中に映像が流れた。未来予知が発動したのだ。 その光景は、血まみれの実験室、床に倒れる研究者、中央に、真っ黒な服の男がいた。 そこで、未来予知は終わった。 『031』は、ハッとした。 これは、研究者に伝えるべきか。 ……いや。 教えない、あいつらに地獄を観させてやる。