すると、『031』に衝撃が走った。
「お、おいしぃーー!!!」
美味しそうにラーメンを食べる『031』を見て、『死神』は言った。
「…お前、インスタントラーメン食べたことないのか?」
「いつも、ぼそぼそっとしたよくわからない物を食べさせられていたから。こういうの、食べたことない。」
『死神』はラーメンをがっつきながら言う『031』を見て、フフッと笑った。
「お前、名前は?」
「…『031』。研究員からは、そう呼ばれてる。」
「『031』ねぇ。本当の名前知らないのか?」
『031』は、こくりと頷く。
「…あなたは?」
「俺は『死神』。そう呼ばれてる、お前と一緒で、本名は知らん。」

