殺し屋さんと超能力者ちゃん



―ドサッ



一人の研究者が血を流して、倒れた。



「な、なんだ!」



そこには、黒髪くせっ毛に、光が無い藍色の瞳、全身真っ黒な服の男がいた。『031』は、ゾッとした。



この人、心の声がない…!



「誰だ!侵入者か⁉」



男はすぐさま、研究者の背後に移動し、首にナイフを刺した。



「く、くそ!!」



残りの研究者が、銃を構えて撃った。



その男は、銃弾をすべて華麗に避け、研究者から銃を奪い撃った。



全員の研究者が、倒れた。



血みどろの実験室、床に倒れる研究者、中央に真っ黒な服の男。



『031』は、腰がぬけてドサッとその場に座り込んだ。



あぁ、予知で見た光景と一緒だ。