―ガチャリ
扉が開く音を聞いて、少女は玄関に向かって走っていった。
「おかえりなさい、❘獅藍《しら》さん。」
少女は、にっこりと微笑んで言った。
「ただいま、悟璃。」
男も、微笑んで言った。
「あ、服……。」
男の服には、血がついていた。
「あぁ、つかないように殺ったつもりだったんだけど。」
「洗っときますね。」
今日の飯、なんだろ。
男は心の中で思った。
すると、少女はニコッと笑って
「今日は、獅藍さんが大好きなオムライスですよ。」
男はびっくりして、顔を赤らめた。
「そうだったな、お前、超能力者だったわ。」
少女はフフッと笑った。
「そうゆう、あなたは殺し屋ですよ。」
