余裕の無い奥田さんは華ちゃんを甘やかす

「ん。ちょっとこうさせて。」
隣に座って、体操座りのままの華を膝の上に乗せる。ふわふわで、モコモコで、柔らかくて良い匂い。

「ふわふわ?」

「うん、さらにモコモコ。同じシャンプーなのに、良い匂いしてる。」

「そうかな?今日は、阿部さんと田中さんに会って楽しかったね。仕事中の浩介さん、バリバリでギラギラだってよ。モテモテってのは、やっぱりなって感じだったけど。」

「仕事は、やりがいあるし。ギラギラなのかは分かんないけど、自分的にバリバリ?は、やってるかな。今の目標が、なかなか難しくてやり切るしか無いって感じなんだよね。」

「絶対モテてるよ。なのに、彼女が私みたいな学生で大丈夫かな?って、実はいつも思ってたり。今日は、会社の人に会ったから、楽しかったけど、余計に差を感じちゃってるかも。後、仕事中の浩介さんも見てみたいな。」
仕事中の俺はどうでも良いけど、普段思ってたんだろうな。学生と社会人の付き合いの壁か。

「その心配、俺のセリフだから。学生から見たら、おじさんじゃん?友達にも紹介しづらいし。一緒にいられる時間少ないし、残業とか休出でなかなか予定合わないし。学生の時って、授業終わってからデートとかするもんな。なるべく華がしたい事出来る様に頑張るから、なんでも言ってね。いつも我慢ばっかりさせてるよね、ごめん。」
これ、初めて言う俺の本音かな。