余裕の無い奥田さんは華ちゃんを甘やかす

「パレード見るんで、邪魔しないで下さいね。あと、肩の手邪魔です。」
ちょっと仕返ししてやる!

「え?あれ?ちょっと怒ってる?」

「怒ってませんよ。」

「怒ってるじゃん。俺?」
俺以外に誰がいるんだー!

「怒ってないってば」

「顔見せて。」

「嫌です。いまパレード見てるんです。」
更に抱き寄せられて無理矢理奥田さんの方を向かされる。

「睨んでるつもり?そんなに見つめないでよ、照れても可愛いだけだよ。ってか、今日の俺浮かれすぎ?」

「睨んでますし、浮かれすぎです!そして可愛くないですから!もう、パレード見ますよ!」
無理矢理話を切り上げて今度こそパレードを見る。抱き寄せられているので勇気を出して肩に頭を乗せてみる。ドキドキしてきっと顔は真っ赤だから気づかれませんように…。ドキドキしてあったかい気持ちで見るパレードはいつも以上にキラキラして見えた。

そろそろ閉園なので、お土産やさんを見ながら帰る事に。みのりとバイト先の分を選んで終わりにする私に、実家にも買って行こうという彼。断ったけど、貰って悪い気はしないからとチョコレートを買ってくれた。