余裕の無い奥田さんは華ちゃんを甘やかす

「ちょっと!どういう事?」

「パパと奥田さん知り合い?」

「何?どうなってるの?全然着いていけないんですけど」本当に意味がわからない!

するとパパが、
「奥田君は、前に仕事で関わったことがあってね。それから仲良くしてもらってるんだ。」

「その節は、お世話になりました。仲良くなんてとんでもないです。柴崎さんにとてもよくして頂いているのはこちらですから。
そして、華さんと上手くいきましたのでお約束通りご挨拶に伺いました。」
ニコニコと報告している奥田さん。

「はぁ〜、上手く行くことは分かってたよ。最近の華が楽しそうにしていたしね。玄関を開けて見た奥田君の顔で、確信に変わって、大事に育てて来た娘を取られる気分だよ。」

「いや、まだすぐには頂きませんので大丈夫ですよ。」
いやいやいやいや、取られるとか頂きませんとか?どこがどうなってるの?

「とりあえず、遅いけど奥田さんさえ良ければ中で話したら?華もついて行けてないようだし。」
ニコニコとこちらを見ながらママのナイスな提案。

「いえ、今日は報告に伺っただけですし、時間も遅いのでまた今度ゆっくりお伺いします。」

「華ちゃん、後で電話するね。」
分かりました。と、頷くと両親にキッチリと頭を下げて奥田さんは帰って行った。