余裕の無い奥田さんは華ちゃんを甘やかす

カフェの店内もお客さんが疎らになってきたので、私達も帰る事に。車で送ってくれるという彼を丁寧に断るはずが強引で根負け…前回の彼氏がストーカーみたいになって怖かったので次は慎重に。ましてや、初めて会ったような人にいきなり家を教えるのは怖かったので買い物を頼まれてる事にして最寄りのコンビニまで送ってもらう事にした。

「本当にここで大丈夫?」

「大丈夫ですよ。歩いて帰れる距離なのに逆に送ってもらっちゃってすいません。」

「いや、俺が無理矢理送ってるんだからそんなの気にしないで!家に入るまで心配だからここで待ってていいかな?あ、ストーカーみたいに見張りたいわけじゃないから!ただ、心配だからさ。」

「ふふっ。奥田さん。ありがとうございます、でも私もう18歳ですよ。」
優し過ぎというか、過保護というか…断れない!

「おじさんからしたらまだ18歳の女の子だから心配なのよ。家に着いたら連絡して?途中でなんかあったら電話して。すぐ駆けつけるから。だから、lime交換しよ。」と、笑顔でID画面見せてくる。
どうしよう…自然な流れで、たまに強引で断りづらいな…と思いつつ

「IDですか?奥田さんって、なんか意外と
  「強引でしょ?」
えっ?」
ビックリ!失礼かと思いながらも言おうとしてた言葉!どう?あってた?なんて言いながら笑ってる。