余裕の無い奥田さんは華ちゃんを甘やかす

背中押してくれたし、やっぱり電話にしよう。シール張りが細かすぎて過酷だったのと、明日の事が気になりすぎて名刺わすれちゃったよ。ま、暗記してるからかけられるけど。

ふぅ〜〜〜っ。
トイレ行って、飲み物準備して、それから…落ち着かないーー!!
電話のキーパッドで番号を押したところまではいけたけど、その先をタップ出来ない。
たかが電話なのにドキドキして、手と足の裏の汗止まらないし、緊張して心臓が、口から出そう。
よしっ!と、気合を入れていざ!!

「もしもし?」

「あっ…ぅあ…あのこんばんは!柴崎…です。」
うわぁぁ。本当に出た。そして、私噛みすぎー!恥ずかしすぎる…。

「クククッ。華ちゃん、バイトお疲れ様。そんなに噛むところだった?」
ほらー!また笑われてるよ…。