余裕の無い奥田さんは華ちゃんを甘やかす

「おはようございます。」

「お。来たな、学生!」

「ちゃんと来ましたよ。佐藤さん今日も暇そうだね。」
他の館長は忙しそうだけど、建築資材って特に季節物が無い。ディスプレイ変えることもほとんどないから、こうやってレジの横のカウンターで発注したりしてる暇そうな館長の佐藤さん。ちなみに、下の名前も歳も何回か聞いたけど忘れた。

「暇な事あるか!俺も働いとるわ!」

「ねぇ、私このレジ嫌いじゃないけど暑いし寒いしもっと快適なレジに異動を熱望してる。」

「あかんわ。ファンのおっさん達泣くで。欲張らんとここで仕事しとけって。」

「お客さんいないじゃん!寒い寒い!ココア飲みたい!」

「後で、事務所から持って来たるわ。」

「本当?たまーに、いい人〜!」

「たまにって言うな!伸ばすな!いつも俺は優しいやろ。」

「このレジに私を選んだ時点で優しくない!」

「お前のキャラなら職人とうまくやっていけそうだったしな。俺の予想的中してるな!」

「黙ってれば、少しイケメンなのに。佐藤さん…ドンマイ!」