天使なのに、なぜか甘やかされています。

 お義姉(ねえ)さまの優しい声が外から聞こえ、
 わたしはなんとか立ち上がり、ベランダの扉の鍵を解除し、扉を開けた。
 するとベランダの扉から美しい翼が背中に生え、ふわふわな白い長髪の綺麗なお義姉(ねえ)さまが入ってくる。

「久しぶりね」

 お義姉(ねえ)さまが自ら挨拶するだなんて……。
 さっきも優しい声だったし、一体どうしちゃったんだろう?

「お、お久しぶりです……」
「今日は何の御用でしょうか……?」