天使なのに、なぜか甘やかされています。

 びっくりして起き上がると、
 (たまき)先生がキッとわたしを睨む。

白鳥(しらとり)、私の授業で寝るとは良い度胸だな」
 (たまき)先生はそう罵倒し、机の隅の縫った雑巾を取り上げる。

「なんだこれは?」
「たかが雑巾も綺麗に縫えないのか」

 (たまき)先生が、お義姉(ねえ)さまの姿と重なって見え、固まる。

「それで良く寝れたものだな」

 首筋から冷汗が流れ、息が止まりそうな感覚にわたしは陥った。

 怖い。怖い。怖い。

 嫌!!!!!

 そう強く思った瞬間、
 天使オーラが発動しかけ、(たまき)先生が眩しがる。