*
だけどそれは叶わず、花火は終わり、
わたし達はテンランドを出て駐車場から帰りのシャトルバスに乗る。
そして後ろの月が綺麗に見える予約席に座ると、わたしと世河くんはスマホからお互いのレインに写メを送る。
世河くんに花火の途中でお願いをして、
ライトアップされたテンデレラ城をバックに一緒に写メ撮ってもらったけど、
メリーゴーランドの写メと同じく、世河くんが眩しい。
「世河くん、わたし、まだ帰りたくない」
我儘を言うと、
世河くんはわたしを自分に引き寄せ、右手を握る。
そして、わたしはそっと手を握り返して両目を閉じ、聞こえない声で呟く。
だけどそれは叶わず、花火は終わり、
わたし達はテンランドを出て駐車場から帰りのシャトルバスに乗る。
そして後ろの月が綺麗に見える予約席に座ると、わたしと世河くんはスマホからお互いのレインに写メを送る。
世河くんに花火の途中でお願いをして、
ライトアップされたテンデレラ城をバックに一緒に写メ撮ってもらったけど、
メリーゴーランドの写メと同じく、世河くんが眩しい。
「世河くん、わたし、まだ帰りたくない」
我儘を言うと、
世河くんはわたしを自分に引き寄せ、右手を握る。
そして、わたしはそっと手を握り返して両目を閉じ、聞こえない声で呟く。



