天使なのに、なぜか甘やかされています。

「お母さんと一緒に住んでた家を思い出して」
「お父さんが泊りにきて家族3人で過ごした家を」

「そうか」
「落ち着いた優しい温もりがいっぱいの家だったんだな」

 世河(せがわ)くんはそう言って優しく微笑み、わたしも微笑み返す。

 そして料理を注文し、
 やがてわたしのチキンドリアと世河(せがわ)くんのデミグラスソースハンバーグが運ばれてきた。

「どっちもオシャレ。美味しそう」

「少し交換する?」

「する」

 わたしが即答すると、世河(せがわ)くんは笑い、
 お互いに少し交換して食べ、
 世河(せがわ)くんのサプライズで運ばれて来た可愛らしいリボンが乗っかった苺のショートケーキは2人で分け合って食べた。