天使なのに、なぜか甘やかされています。

 え……、両肩、治って……。

 驚くと同時に、
 大粒の涙がわたしの両目から零れ落ちる。

世河(せがわ)くん、嘘付いてごめんね」
「もう大丈夫」

 わたしが泣きながら笑うと、
 世河(せがわ)くんは安堵し、力が抜けたかのように目の前でしゃがんだ。

「はー、良かった」

 世河(せがわ)くんはそう言い、
 しゃがんだままわたしの右手を掴み、一緒に立ち上がる。

 あ、世河(せがわ)くん、ワンピースに付いた土、払ってくれて……。

世河(せがわ)くん、ありがとう」

「どういたしまして」
白鳥(しらとり)、目の前のメリーゴーランド、乗ろうか」

「うん、乗ろう」

「あ、でもその前に」
 世河《せがわ》くんはスマホを取り出し、わたしの隣に並んで、ライトアップされた夜のメリーゴーランドをバックに写メを一枚撮る。

「え、世河(せがわ)くん!?」