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世河くんと手が重なり合ったまま、
ゆっくりと観覧車が下降していき、やがて観覧車が地上に着いた。
わたし達の手は離れ、扉が開く。
手にまだ温もりを感じて、恥ずかしさから係員さんの顔は見れず、
世河くんと観覧車から降りる。
「あー、なんか腹減ってきたな」
「せ、世河くん、あそこのテラスに行こう」
わたし達はオシャレなテラスのお店に向かい、
カップ入りのチキンナゲットと期間限定のスパークリングドリンクを2つ買う。
「このスパークリングドリンク、しゅわってなって美味しい」
「あぁ、これにして良かったわ」
「チキンナゲット、お前もほら」
「うん」
わたしは短く返事をして、
世河くんに差し出されたカップの羽根型チキンナゲット目掛けてミニフォークを刺す。
その時だった。
世河くんも隣のチキンナゲットを同時に刺して、
わたしの指と世河くんの指が触れた。
世河くんと手が重なり合ったまま、
ゆっくりと観覧車が下降していき、やがて観覧車が地上に着いた。
わたし達の手は離れ、扉が開く。
手にまだ温もりを感じて、恥ずかしさから係員さんの顔は見れず、
世河くんと観覧車から降りる。
「あー、なんか腹減ってきたな」
「せ、世河くん、あそこのテラスに行こう」
わたし達はオシャレなテラスのお店に向かい、
カップ入りのチキンナゲットと期間限定のスパークリングドリンクを2つ買う。
「このスパークリングドリンク、しゅわってなって美味しい」
「あぁ、これにして良かったわ」
「チキンナゲット、お前もほら」
「うん」
わたしは短く返事をして、
世河くんに差し出されたカップの羽根型チキンナゲット目掛けてミニフォークを刺す。
その時だった。
世河くんも隣のチキンナゲットを同時に刺して、
わたしの指と世河くんの指が触れた。



