天使なのに、なぜか甘やかされています。

 すると白い建物でかわいい看板とらせん階段が目印のアイスクリーム屋さんがあった。

世河(せがわ)くん、このアイスクリーム屋さん、かわいい!」

「暑いし、アトラクション前にアイスでも食べるか?」

「うん、食べる」

 扉からアイスクリーム屋さんに入り、世河(せがわ)くんがわたしに味を何にするか聞いて、
 2段のボリュームのあるカップ入りアイスクリームを2人分頼む。

白鳥(しらとり)、はい」

 わたしは世河(せがわ)くんから差し出されたカップ入りアイスクリームを受け取る。

 羽根柄のワイン色カップに、高級感のあるスプーン付きだなんて、素敵。

世河(せがわ)くん、ありがとう」
「って、え…………」

 わたしは世河(せがわ)くんのアイスクリームを見て、驚く。