天使なのに、なぜか甘やかされています。



 中間の予約席に座ると、
 シャトルバスの扉が閉まり、緩やかに動き出した。

 酔わないようにと、世河(せがわ)くんはわたしを通路側の方に座らせてくれて、ほんとうに優しい。

 シャトルバスに乗る30分前には、
 オシャレな服のお店まで連れて行ってくれて、
 オススメの服をいくつか見せてもらい、その中から世河(せがわ)くんがわたしが今着ているお洒落なワンピを選んでくれて、着替えたら、似合ってるって褒めてくれたし、

 自分の服をいつも通ってるお店で選ぶ時は世河(せがわ)くんが慕っているお店のお兄さんにわたしのことを紹介してくれた。