天使なのに、なぜか甘やかされています。

 (ひじり)は真剣な眼差しで返事をした。
 ひかりは今にも泣きそうな顔をするも堪えて口を開く。

「中学の時に告白してても同じ答えだった?」

「あぁ」

「どんな世界だったとしても?」

「そうだな、変わらず大事な友達だな」

「何それ、やっぱり、ずるいなぁ」
(ひじり)の特別になりたかったなぁ」
(ひじり)も、気持ち伝えてくれて、ありがと」

 ひかりはなんとかお礼を伝えると、号泣する。
 (ひじり)は歩き出した。