天使なのに、なぜか甘やかされています。

(ひじり)!」

 ひかりが叫んで止めようとするも、千煌(ちあき)が口を開く。

(ひじり)、お前がそんなんだから否定しなかったんだよ」
「中学の時はどんな女子に話しかけられても、女子はひかりとしか話さなかった」
「でも、白鳥(しらとり)ちゃんと関わるようになってからお前は変わった」
「ずっと4人で楽しくやってたのに、今のお前は白鳥(しらとり)ちゃんばかり構って甘やかしてる」
「どう考えたって白鳥(しらとり)ちゃんは邪魔な存在だろ!」

「おい、千煌(ちあき)! 落ち着けよ!」

 (なお)が叫ぶ。
 すると教室にいる女子達の視線が集まる。

「え、なになに~?」
(ひじり)くんと千煌(ちあき)くんが喧嘩!?」

 (ひじり)千煌(ちあき)に冷たい表情を向ける。