天使なのに、なぜか甘やかされています。

 お父さんの電話が切れた。

 最初は断れたのに、
 押し切られてしまった……。

 それどころか、
 お父さんに守るって、また暮らそうって言われて、
 わたし、嬉しかった……。

 お母さんが生きていた頃、
 お父さんが家に泊りにきたことがあって、
 家族3人、とても幸せに過ごした。

 だからあの日みたいにお父さんと幸せに暮らせたらって、
 そう思ってしまったわたしは、
 運命を告げられた気がして、号泣した。