天使なのに、なぜか甘やかされています。



 だけど、この日から体の薄くなる頻度と箇所が広がって、
 土日で治まらず、翌週。
 わたしはついに高校を休んだ。

 ひかりちゃんと星谷《ほしや》くんからはスマホに心配のレインのメッセージが届いて、大丈夫だと返すも、
 ベットで泣いてぼんやりとし続け、気づけば夜になっていた。

 もう夜か。

 心の中でそう思い、わたしはまた涙を流す。
 すると、お父さんからスマホに電話がかかってきた。

 わたしは涙を右の指で拭き取り、
 電話に出て、左耳にスマホを当てる。

羽美(うみ)、元気か?』

「うん、元気で高校通ってるよ」
 わたしは明るい声で答える。

『そうか、なら』