天使なのに、なぜか甘やかされています。

白鳥(しらとり)、どうした?」

「あ……」

 世河(せがわ)くん、せっかく、戻りかけてたのに。
 邪魔してどうするの。

「ごめんね、寝る時に少し左肩が痛かっただけだから」

「あー、もう戻る気失せた」
「俺も寝る」

 世河(せがわ)くんはそう言い、ジャージの上を着たまま、両方シューズを脱ぎ捨て、
 わたしの隣に寝る。

「せ、世河(せがわ)くん!?」