天使なのに、なぜか甘やかされています。

「分かった」
「なら、ゼッケン俺が返しとくよ」
「ほら」

 世河(せがわ)くんは手を差し出す。

「うん、ありがとう」

 お礼を言ってゼッケンの紐を解き、手渡すと、世河(せがわ)くんは歩き出す。

 わたしはベットから降りてカーテンを静かに閉め、
 シューズを両方脱ぎ、ベットに上がって布団を掛け、横になる。
 すると下半身だけ薄くなり始めた。

「え」

 びっくりしてつい声を出すと、
 シャッとカーテンが開く。