天使なのに、なぜか甘やかされています。

「あの、わたしもソフドリのおかわり行ってきます」

 そう告げ、慌てて部屋から出ていき、ソフトドリンクバーの近くまで行くと、世河(せがわ)くん達が楽しそうにドリンクをついでいた。

 わたしは壁に隠れて両指を見る。

 え、嘘、指だけじゃなくて両手まで薄くなってる!?
 どうしよう。

 悩んでいると、世河(せがわ)くん達がわたしの方に歩いてくる。
 わたしはとっさに後ろに両手を隠す。

「わ、羽美(うみ)、びっくりした!」
羽美(うみ)もソフドリおかわりしに来たの?」

「あ、うん」

 お願い、早く部屋に行って!