天使なのに、なぜか甘やかされています。

 し、仕方ない。
 もう正直に話そう。

「じ、実は、わたし、天使なんです」
「天使の血を受け継ぐ家で育ったもので…………」

「そう」

「え…………」
 わたしは一瞬固まる。

「そ、それだけ、ですか?」
「もっと驚いたりとか…………」

「これでも驚いてるんだけど」

 どうやら顔に出ないだけらしい…………。