天使なのに、なぜか甘やかされています。

「そっか、良かった」

 わたしは微笑む。

「ひかりちゃんの役に立てたのならうれしい」
「わたし、世河(せがわ)くんとのこと、応援するね」

「じゃあ、私も応援する」

 わたしは驚く。
「え?」

「お互い頑張ろうねって言ったでしょ」

 ひかりちゃんの真っ直ぐな優しさに涙がこぼれる。