天使なのに、なぜか甘やかされています。

「分からないけど、今はバレるかバレないかを楽しみながら」
世河(せがわ)くんの役に立ちたい」

「不良テンデレラめ」

 わたしはふっと笑い、世河(せがわ)くんの手を掴み、天使のオーラが高まると両翼が広がり飛んでいく。

「飛んで見るなら俺かお前の部屋でも見られたけど」
「やっぱ、ここから見るのが一番綺麗に見えるな」

「はい」

 手を伸ばしたら届きそうな、
 幾つもの細い青白い光が降り注ぐ。

 空中で見た初めての流星群はもっときれいで、涙が出た。