いやぁ……。大方予想は付いていたんだけどね…。予想以上の視線の痛さよ…。
私だって、断ったんだよ!
だって、絶対にこうなる事分かるじゃん?楢崎くんの彼女アイツかよ?的な視線とか…釣り合わない的な視線とか…
さらに、繋がれている手でしょ?
私から繋いだわけじゃ無いのをわかって欲しい。繋ぐのは当然だろ?的な感じで待ち合わせしてからずっとこの感じ。昨日の帰りに何度も交渉して腰に手を回すのだけは勘弁してもらえたけど…
周りのカップル達みたいに、イチャイチャしながら通学できる気がしれない!初回だけで、顔から火が出そうなんですけど…司に助けを求めても…「ほっとけば。」の一言だし。
ハードルが高すぎる…
「噂のカップル、おはよーーっ!!」
声をかけてきたのは、ちーちゃんカップル。駿くんの手は…しっかり腰に回っている…のに、ちーちゃんはいつも通り。
「なぁ、司。せっかく2人で初登校なのに、みのりちゃんは何でガチガチ?」
「だろ?手を腰に回すのは昨日全力で拒否されたから、今日のところは手で我慢だけどおいおいな。てか、みのりちゃんって呼ぶなよ。」
「楢崎だけだよ、視線に耐える大変さが分からないのは…ここからは、私と行こうか?みのり。」
ちーちゃん、何て素敵な提案をしてくれるの!
「いいの??じゃあ、そうさせて
「ダメに決まってんだろ。」」
司と繋いだ手をいきなり引かれて胸に飛び込む形に…
ダメだ!恥ずかしい…消えてしまいたい!
「一緒に行くの楽しみにしてたのに、小島に譲れる訳無いだろ。みのりは嫌だった?」
こんな、所でっ!みんなの通学路で抱きしめたまま耳元だ喋らないで!恥ずかし過ぎて、私は首を左右に振るので精一杯。
"ふっ"と、鼻で笑った司に「ほら、行くぞ。」と、結局腰に手を回されて…自分の靴とアスファルトを見ながらそのまま学校へ…。
今日1日の体力をHRの前に使い果たした私は、すでにグッタリ。明日からはお手柔らかに…と、お願いしようとスマホを開くと"明日からも楽しみだな"ってメッセージが…帰りに再度交渉が必要だと思ったみのり。
「朝、一緒に行くのはちょっとハードルが高すぎたからちょっと…明日は無理かも…。」
帰り道で交渉してみるも…
「あぁ、道で抱きしめられた挙句に、腰に手を回されて登校したから?あれ、わざとな。」
「えぇっ!!もう、ほんっっとに恥ずかしかったんだからね!あんなに明るい所で、もうやめてよ。」
「今は、暗いから良いの?こっち来て。」
司の膝の間に座ると後ろから抱きしめられる格好に。
「みのりが可愛いから、俺のだってアピールしたいじゃん?」
肩に顎を乗せて話されるのは、ドキドキしちゃっていつまでも慣れない。
「アピールなんてしなくても、全然大丈夫!」
何を言ってんだか!
「それに、他のカップルがイチャイチャしながら登校してるのって羨ましいって言うか、部活帰りに学校から2人で帰ってるのとか見てて憧れない?」
「それは、そうだけど。」
「告白する前から、登下校一緒にしたかったから俺は楽しかったけど?つまんなかった?やだった?」
「いや、2人で登下校は、私だってしたかったんだけど。いざしてみると猛烈に恥ずかしくて、司の彼女と言う重圧に耐えられるメンタルがね…。」
「みのりは、本当にバカなの?他のやつに興味無いって、何回言っても分かんないのな。」
「んっ…んんっ。首っ…やだっ。」
「ん?気持ちいいの?」
「はぁ…っ。んっ。ダメっ。ここ、公園っ。」
「家なら、良いの?」
「擽ったいの!も〜舐めながら話さないで。それに、話終わってない。」
「良い匂いさせてるみのりが悪い。」
「何にも付けてませーん。それよりも朝の話をしてたのにっ!」
「人が少なきゃ良いんだろ?」
「その方が、メンタル的には助かるけども。」
「んなら、登下校のスタイルは譲れないから、明日からは3本早い電車に変更に決定。んで他に言う事は?」
「早っ!私だって、司と一緒に登下校は憧れてたし、楽しみなんだからね!ただちょっと、気持ちが着いて行けてないけど…。」
お腹に回された手をギュッと絞められて、振り返るとすぐそこに司の顔があってそのまま目を瞑ってキスをする。
「好き」
「ん?」
「恥ずかしがるみのりを見るの、興奮する。あと、みのりは全然自分の可愛さと俺の苦労を分かってない。他の人を意識してるみのりの心をもっと俺に向けてよ。みのりが思ってるほど、俺は心に余裕無いぐらい好きだから。」
鼻先が触れそうな距離でされた告白で、キュンとした私は初めて自分からキスをした。
いつもストレートに気持ちを言ってくれて、安心させてくれる司の照れて赤くなった顔が可愛くて。今朝と同じ電車に、明日も2人で乗ろうかな?と思うみのりでした。
私だって、断ったんだよ!
だって、絶対にこうなる事分かるじゃん?楢崎くんの彼女アイツかよ?的な視線とか…釣り合わない的な視線とか…
さらに、繋がれている手でしょ?
私から繋いだわけじゃ無いのをわかって欲しい。繋ぐのは当然だろ?的な感じで待ち合わせしてからずっとこの感じ。昨日の帰りに何度も交渉して腰に手を回すのだけは勘弁してもらえたけど…
周りのカップル達みたいに、イチャイチャしながら通学できる気がしれない!初回だけで、顔から火が出そうなんですけど…司に助けを求めても…「ほっとけば。」の一言だし。
ハードルが高すぎる…
「噂のカップル、おはよーーっ!!」
声をかけてきたのは、ちーちゃんカップル。駿くんの手は…しっかり腰に回っている…のに、ちーちゃんはいつも通り。
「なぁ、司。せっかく2人で初登校なのに、みのりちゃんは何でガチガチ?」
「だろ?手を腰に回すのは昨日全力で拒否されたから、今日のところは手で我慢だけどおいおいな。てか、みのりちゃんって呼ぶなよ。」
「楢崎だけだよ、視線に耐える大変さが分からないのは…ここからは、私と行こうか?みのり。」
ちーちゃん、何て素敵な提案をしてくれるの!
「いいの??じゃあ、そうさせて
「ダメに決まってんだろ。」」
司と繋いだ手をいきなり引かれて胸に飛び込む形に…
ダメだ!恥ずかしい…消えてしまいたい!
「一緒に行くの楽しみにしてたのに、小島に譲れる訳無いだろ。みのりは嫌だった?」
こんな、所でっ!みんなの通学路で抱きしめたまま耳元だ喋らないで!恥ずかし過ぎて、私は首を左右に振るので精一杯。
"ふっ"と、鼻で笑った司に「ほら、行くぞ。」と、結局腰に手を回されて…自分の靴とアスファルトを見ながらそのまま学校へ…。
今日1日の体力をHRの前に使い果たした私は、すでにグッタリ。明日からはお手柔らかに…と、お願いしようとスマホを開くと"明日からも楽しみだな"ってメッセージが…帰りに再度交渉が必要だと思ったみのり。
「朝、一緒に行くのはちょっとハードルが高すぎたからちょっと…明日は無理かも…。」
帰り道で交渉してみるも…
「あぁ、道で抱きしめられた挙句に、腰に手を回されて登校したから?あれ、わざとな。」
「えぇっ!!もう、ほんっっとに恥ずかしかったんだからね!あんなに明るい所で、もうやめてよ。」
「今は、暗いから良いの?こっち来て。」
司の膝の間に座ると後ろから抱きしめられる格好に。
「みのりが可愛いから、俺のだってアピールしたいじゃん?」
肩に顎を乗せて話されるのは、ドキドキしちゃっていつまでも慣れない。
「アピールなんてしなくても、全然大丈夫!」
何を言ってんだか!
「それに、他のカップルがイチャイチャしながら登校してるのって羨ましいって言うか、部活帰りに学校から2人で帰ってるのとか見てて憧れない?」
「それは、そうだけど。」
「告白する前から、登下校一緒にしたかったから俺は楽しかったけど?つまんなかった?やだった?」
「いや、2人で登下校は、私だってしたかったんだけど。いざしてみると猛烈に恥ずかしくて、司の彼女と言う重圧に耐えられるメンタルがね…。」
「みのりは、本当にバカなの?他のやつに興味無いって、何回言っても分かんないのな。」
「んっ…んんっ。首っ…やだっ。」
「ん?気持ちいいの?」
「はぁ…っ。んっ。ダメっ。ここ、公園っ。」
「家なら、良いの?」
「擽ったいの!も〜舐めながら話さないで。それに、話終わってない。」
「良い匂いさせてるみのりが悪い。」
「何にも付けてませーん。それよりも朝の話をしてたのにっ!」
「人が少なきゃ良いんだろ?」
「その方が、メンタル的には助かるけども。」
「んなら、登下校のスタイルは譲れないから、明日からは3本早い電車に変更に決定。んで他に言う事は?」
「早っ!私だって、司と一緒に登下校は憧れてたし、楽しみなんだからね!ただちょっと、気持ちが着いて行けてないけど…。」
お腹に回された手をギュッと絞められて、振り返るとすぐそこに司の顔があってそのまま目を瞑ってキスをする。
「好き」
「ん?」
「恥ずかしがるみのりを見るの、興奮する。あと、みのりは全然自分の可愛さと俺の苦労を分かってない。他の人を意識してるみのりの心をもっと俺に向けてよ。みのりが思ってるほど、俺は心に余裕無いぐらい好きだから。」
鼻先が触れそうな距離でされた告白で、キュンとした私は初めて自分からキスをした。
いつもストレートに気持ちを言ってくれて、安心させてくれる司の照れて赤くなった顔が可愛くて。今朝と同じ電車に、明日も2人で乗ろうかな?と思うみのりでした。



