何年かにわたり、 戦争をしていた国がある。 その戦争は数年で終わりを迎えた。 ある国は戦争で1億以上の人々が死んだ、最も弱い国とされた。 戦争でその国の人口は、2/3がただの骸となった。 生き残った 1/3の人々は戦争による傷が癒えぬうちに国の修復に追われた。 しかし、そんな状態で国が修復できるわけもなく更に問題が起きた。 戦争の終わった世界に失望、絶望、生きる意味を失った者たちは多くが自殺を図った。 そして生き残った人々のうち1/5が自殺により亡くなったのだ。 この国にはすでに国を統べる者たちが 皆殺されており、自殺にも対応できなかった。 国の治安は良くなるどころか悪くなる一方だった。 やがて、この国の名は「アビズマル・ドゥーム」( 底知れない破滅)と呼ばれるようになった。