私たちは、ショッピングモールを出て、少し歩いた場所にあるカフェへ。イチゴのショートケーキふたつと、遥斗は再びオレンジジュース、私はアイスコーヒーを注文した。そして席に着く。
「ねぇ、今日は映画を観るために、こんな遠くまで付き合ってくれて、ありがとう」
「映画、楽しかったし、こっちこそありがとう! それにしても、地元にも映画館あればいいのにね」
「ねーっ! それは心の底から思う」
ケーキの生クリーム部分をひとくち、口に入れた。
泣きすぎて体力を使ったから身体が糖分を求めているのかな?
甘いものがいつもよりも美味しく感じる。
「この後、どうしよう」
私は遥斗に問いかけた。
「どこか行く?」
「ちょっと寄り道したい気分、かな?」
「いいよ! 行きたいところ選んで!」
「あのね、お花が綺麗な公園が近くにあるんだけど、そこに行きたい! スマホで写真も撮りたいな――」
「いいよ!」
――どこにでも付き合ってくれて、本当に遥斗は優しい。
「もっと長い時間、咲良と一緒にいられる……」
「えっ?」
「ううん、なんでもない!」
遥斗の言葉が意味深で、頭の中を何回も繰り返した。
公園に着くと、観光客で賑わっていた。
色鮮やかな花が綺麗にたくさん咲いている花畑がある。私はうきうきした気持ちになって、スマホで何枚も写真を撮ったり、花を近くで見て観察したり……。最後には、お互いに別々のところで好きなことをしていた。
あっという間に時間は過ぎていった。
*
「ねぇ、今日は映画を観るために、こんな遠くまで付き合ってくれて、ありがとう」
「映画、楽しかったし、こっちこそありがとう! それにしても、地元にも映画館あればいいのにね」
「ねーっ! それは心の底から思う」
ケーキの生クリーム部分をひとくち、口に入れた。
泣きすぎて体力を使ったから身体が糖分を求めているのかな?
甘いものがいつもよりも美味しく感じる。
「この後、どうしよう」
私は遥斗に問いかけた。
「どこか行く?」
「ちょっと寄り道したい気分、かな?」
「いいよ! 行きたいところ選んで!」
「あのね、お花が綺麗な公園が近くにあるんだけど、そこに行きたい! スマホで写真も撮りたいな――」
「いいよ!」
――どこにでも付き合ってくれて、本当に遥斗は優しい。
「もっと長い時間、咲良と一緒にいられる……」
「えっ?」
「ううん、なんでもない!」
遥斗の言葉が意味深で、頭の中を何回も繰り返した。
公園に着くと、観光客で賑わっていた。
色鮮やかな花が綺麗にたくさん咲いている花畑がある。私はうきうきした気持ちになって、スマホで何枚も写真を撮ったり、花を近くで見て観察したり……。最後には、お互いに別々のところで好きなことをしていた。
あっという間に時間は過ぎていった。
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