「もし何かあったら、うちの会社の弁護士にお願いするつもりだから。敏腕弁護士だから、安心して任せてくれていい。あと、さっきちょっと調べたんだけど、その広瀬って人の会社、うちと取引がある会社だった。だから、もしリラに危害を加えるようなら、取引を切ることだって考えてる。」
あまりの予想外の事に、玲の話についていけていない自分が居たが、わたしはとりあえず安心していいんだと思えた。
「玲、、、わたしなんかの為に、ありがとう、、、」
「何言ってるんだよ。俺はリラの味方で、守るって約束しただろ?もしもの時がきたら、全力でリラを守るから。」
「でも、、、どうして?どうしてそこまでしてくれるの、、、?」
わたしがそう訊くと、玲は「んー」と言いながら照れくさそうに「リラのことが、放っておけないから、かな。」と答えた。
「多分、、、俺、リラのことが好きなんだよ。いや、多分じゃないな。好きなんだ、リラのことが。」
玲の言葉を聞き、わたしは言葉が出てこなかった。
玲が、わたしを好き?
こんなわたしを、、、好きになってくれたの?
「玲、、、でも、わたしは、、、」
「また穢れてる、とか言うなよ?リラは穢れてなんかいない。リラは心が澄んだ綺麗な女性だ。」
玲にそう言われ、わたしが涙を流すと、玲は優しく微笑み、親指でわたしの涙を拭った。
「わたしも、、、ずっと玲のことばっかり、考えてた。玲に会いたくて、玲に助けて欲しいって思ってた、、、」
「うん。」
「わたしも、、、玲が好き。そばに居たい。」
わたしがそう言うと、玲はわたしの頬に手を触れ「いいよ、そばに居て。俺も、リラのそばに居たい。居て欲しい。」と言った。
そして、わたしたちは見つめ合うと、玲はゆっくりと顔を寄せ、そっとわたしの唇に唇を重ねた。
それは今まで経験してきた広瀬さんとのキスとは全くの別物で、心が温かくなるのを感じ、まるで今まで冷え切っていた全身に血が巡り出すような感覚だった。



