あなたのキスで血が巡る


玲は自分の毛布でわたしを包むと、ソファーに座らせてくれ、それからわたしの肩を抱いた。

「リラ、何があった?」

玲の言葉にわたしは「広瀬さんに、、、バレた。」と答えた。

「え?」
「男が出来たのか?って言われた、、、」
「勘の良い人だなぁ、、、」
「そしたら、広瀬さんの目付きが変わって、乱暴されて、、、また首を絞められた、、、怖かった、、、」

わたしはそう言うと、玲の肩に額をつけた。

すると玲は「リラ、、、もう大丈夫だよ。俺が、守るから、、、」と言い、わたしを優しく抱き締めてくれた。

「広瀬さん、絶対わたしを探しに来ると思う。お前は、俺から逃れられないって、、、言われたから、、、」
「大丈夫、心配しないで?俺だって何も考えなく、リラを"守る"って言ってるわけじゃない。広瀬って人は、別にリラの恋人でも夫でもないだろ?こんなに痣が出来るまで暴力を振るわれてるんだから、警察に相談は出来るし、弁護士だって立てればいい。」
「でも、、、弁護士って言っても、わたしそんなお金ないし、、、」

わたしがそう言うと、玲はわたしの頭を撫で、「そのへんは心配しなくて大丈夫だから。俺が何とかする。」と言った。

「そんな、玲にお金の面まで迷惑かけれないよ。」
「あ、そういえば、、、リラの話は聞かせてもらったけど、俺の話はまだしてなかったよね。」

玲はそう言うと、一度わたしから身体を離し、わたしを見つめた。

「俺が今働いてる会社、親父の会社なんだ。SANYって分かる?」
「えっ?あの有名な電機メーカーのSANY?」
「そう。俺、そこで働いてるんだ。」
「え、、、ってことは、いつかは、、、玲が社長さんになるってこと?」
「まぁ、一応親父のあとを継ぐことにはなってるよ。」

玲の言葉に驚きを隠せないわたし。

まさか、玲があの有名な電機メーカーSANYの社長の息子で、次期社長だなんて、、、