あれからわたしは毎日、日野石くんと会うことを気力に変えて、広瀬さんとのセックスに耐えながら生きていた。
そして、待ちに待った日野石くんとの約束の火曜日。
わたしはワンピースにロングコートを羽織り、首の痣を隠す為にマフラーを巻いて、待ち合わせ場所の公園へと向かった。
日野石くん、居るかなぁ。
もしかしたら、居ないかもしれない、、、
そんな不安が過ぎりながらも公園に向かうと、そんな不安はすぐに吹き飛んでいった。
あの時、わたしが座っていたベンチに日野石くんの姿があったのだ。
わたしはドキドキしながら、日野石くんに歩み寄って行った。
すると、日野石くんはわたしに気付き、こちらを向くと「あ、野花!」と爽やかな笑顔で立ち上がり、手を振ってくれた。
「ごめんね、待った?」
「いや、俺が早く着き過ぎただけだから!今日寒いなぁ。」
日野石くんはそう言いながら歩き出し、「今日車で来たんだ。」と言い、公園の脇に停めてある黒い車の方へと向かって行った。
そして、「はい、どうぞ!」と言い、助手席のドアを開けてくれる。
「ありがとう。」
わたしはそう言って、日野石くんの車の助手席に乗った。
日野石くんは助手席側のドアを閉めると、運転席側に回り、運転席に乗り込んだ。
わたし、日野石くんの車の助手席に乗ってる、、、
わたしなんかがいいのかなぁ。
助手席って、何だか特別な気がして嬉しかった。



