あなたのキスで血が巡る



「リラ。」

名前を呼ばれ、ハッとする。

わたしはいつの間にかソファーに座ったまま眠ってしまっていたようだった。

ふと見上げると広瀬さんが立っていて、わたしを見下ろして微笑んでいた。

「おかえりなさい。」
「こんなとこで寝てたら、風邪引くぞ。」

そう言って、広瀬さんは軽々とわたしを持ち上げ、寝室の方へと歩き出した。

「今日は帰りが早いんですね。」
「俺だって、たまには早く帰って来るさ。」

そう言って、わたしの寝室へと入って行き、わたしをベッドの上に寝かせ、それから広瀬さんはわたしに覆いかぶさってきた。

「今日は成人式だったんだな。振袖を着た子たちがたくさん居た。リラも出席したかったか?」
「いえ、、、同級生には、会いたくないので、、、」
「そうか。でも、リラの振袖姿、、、綺麗だっただろうなぁ。」

広瀬さんはそう言うと、わたしの唇を塞ぎ、舌を絡ませてきた。

それからワンピースのスカートの中に手を滑り込ませてきて、ストッキングを脱がせてゆく。

ストッキングを脱がせると、次に下着を下げながらわたしの首筋に吸い付き、そのままワンピースの前ボタンを一つ一つ解きながら胸元へと唇を沿わせた。

片手でブラホックを外すと、ブラジャーを上にズラし、広瀬さんはわたしの胸を揉んだり乳房に吸い付いたりしながら、ネクタイを解き、スーツの上着を脱ぎ捨て、わたしのこともゆっくりと裸にしていく。

その間、わたしはただ天井を見つめていた。