今夜もはじまる。

独りよがりの悲しいセックス。

飼い猫のわたしは、ただその時が終わるのを抵抗せずにただひたすら待っているだけ。

「あ、、、っ、、ん、、、、」

両手を上に上げられ、片手で手首を拘束されると、もう片方の手でわたしの首を絞める。

「リラ、気持ちいいか?泣ける程に感じているのか?」

そう言って嬉しそうにわたしの中を何度も激しく突いてくる広瀬さん。

広瀬さんは、わたしの飼い主。
どこかの会社の社長を務めている39歳。
それしか知らない。

わたしは苦しさの中、涙を流しながらぼんやりとしてくる視界中で広瀬さんを見上げ、思った。

わたしは、何の為に生まれてきたんだろう。

こんなことをされる為に生まれてきたの?

でも、他に行く場所なんて無い。

わたしに選択肢なんて無いんだ。

広瀬さんはわたしの首を絞める手に力を込めると、腰の動きを早めた。

わたしは苦しくて声にならない叫びを上げる。

それを見て、喜ぶ広瀬さんはわたしの中に穢れた液体を流し込んで、わたしはその直後に気を失った。