南の言葉は不思議。



本当に大丈夫かもって思えてくる。



「南」



「ん?」



理穂の弁当のオカズを吟味していた南は、箸を口にくわえたまま顔を上げた。



「ありがとう」



何故お礼を言われたのか南には分からなかったが、とりあえず笑っておいた。