ゆるオリ生活!

ムリヤリ連れていったんじゃないかと思ったから。「そんなわけないです…“なそでい”たちはココをとても気に入っていました。私にも、懐いていました。なのに…そんな行くなんて…考えられないです!」キッパリとそう言ってみたものの、もしかしたらオーロラさんは正しいかも、とも思った。だって家族がいる、友だちがいる、ずっと住んでいたところへ、帰りたいと思うと思ったから。でも、即答じゃなかったことを祈る。とか色々考えていたら、オーロラさんがしゃべりはじめた。「…最初はイヤがりました。アナタのところを離れたくない、と。」その一言にほっとした。再びオーロラさんがしゃべりはじめた。「そうですね、でも自分世界へ帰りたくなっていたようです。でも考えた末、“なそでい”ら全員がここに残ると言いました。」ぱあっと私の顔は輝いた。「ですが、やはり妖精の体に、人間界は合いません。気温、食べもの、生活スタイル…。ムリヤリでも、戻さなくてはならないんです。わたくしは神の力で“なそでい”たちを連れていきました。本当にすみません。でもこうするしかないのです…。」