好きなのに、進めない

同じ改札を出て、反対の階段にそれぞれ進む。
で、遠回りしてコンビニで時間潰して司からlimeきたら司の自転車停めてる駐輪場集合!
もちろん"めんどくさいの=司の事追いかけて来る女の子"なので居なくなるまで待つ。中1の時に司と仲良くていじめられた事あったから、ああいう女子は苦手。

「お待たせ。」

「おぉ。」

「今日は長かったね。」

「マジうぜぇんだよ。毎日毎日。そこの改札出ても付いてきたし気持ち悪い以外の何者でも無い。」

「潔癖か!モテる男は大変ですね。」

「ま、お前には縁のない話か!鞄カゴに入れて、行くぞ。」

「余計なお世話ですー。どうせモテないからほっといて。」

「みのり。」

「…うん?」

「俺の部活のカバン背負って。」

「うん。」

「捕まれよ。」

「う、うん…。司…絶対転ばないでゆっくり漕いでよ。」

「俺、お前乗せて転んだことあるか?重すぎて坂は登れないけど。」

「失礼なんだけど。筋力ないだけでしょー。」