好きなのに、進めない

もう、色々考え過ぎてこの時間が全く楽しめない。あんなにいつも楽しみだったのに。会話も頭に入ってこないし、司もなんか静かだし。
なんか、話さなきゃって思うけど頭の中はあの噂の事でいっぱい。

「聞いても良い?言いたくなかったらいいんだけど。昨日はデートしてたんでしょ?彼女出来たなら、その…こうやって帰ったり部屋に行っ…たり…」

「あのさ。」

「うん。」

「その事なんだけど、それ違うから。」

「えっ??えぇ??」

「誰が見てて、誰から聞いたのか知らないけど。彼女じゃねーし。てか、女はめんどくさいし彼女いらないって
いつも言ってるじゃん?あれ、楓って言っていとこ。
親たちが飲みつぶれて起きなくて暇だから、彼氏の誕生日プレゼント見に行くのに付き合わされただけだだから。」

「なんだ…そうなんだ…みんな噂してたから、てっきり彼女がいたのかと思ったよ。」
良かった!違った!まだ1番近くにいられるのかな。