次のお茶会にて。
「セレイア……一緒に出掛けよう! どこがいい?」
「……植物園」
恐る恐る尋ねるとセレイアは無表情で答える。
行きたくない訳ではないのだ。
アレクサンドリアは断られないことに安堵した。
セレイアは考えた。
「好き」と伝えようとすると「嫌い」になり、「嫌い」はそのまま「嫌い」と表現されてしまう。
しばらくしてセレイアは「普通」という技を編み出した。好意が制限されているのだから好きでも嫌いでもない「普通」が使える事に気が付いたのだ。
しかし、この言葉は使い方によってはムカつく。
殿下とデートしてもしも「今日は楽しかったか?」とか聞かれて「普通です」なんて答えた日には……もう、絶望しかない。
(大好きな人と出かけて普通な訳がないじゃない!)
「私のバカァ~!」
しかし、そう答えるしかセレイアにはもう選択肢がなかった。
セレイアはいろいろシミュレーションして一喜一憂していた。
「セレイア……一緒に出掛けよう! どこがいい?」
「……植物園」
恐る恐る尋ねるとセレイアは無表情で答える。
行きたくない訳ではないのだ。
アレクサンドリアは断られないことに安堵した。
セレイアは考えた。
「好き」と伝えようとすると「嫌い」になり、「嫌い」はそのまま「嫌い」と表現されてしまう。
しばらくしてセレイアは「普通」という技を編み出した。好意が制限されているのだから好きでも嫌いでもない「普通」が使える事に気が付いたのだ。
しかし、この言葉は使い方によってはムカつく。
殿下とデートしてもしも「今日は楽しかったか?」とか聞かれて「普通です」なんて答えた日には……もう、絶望しかない。
(大好きな人と出かけて普通な訳がないじゃない!)
「私のバカァ~!」
しかし、そう答えるしかセレイアにはもう選択肢がなかった。
セレイアはいろいろシミュレーションして一喜一憂していた。