約束の後

"昼休み返上で、会議するほどの内容なのだろうか…その前に、時差で言うと向こうは夜中じゃないんですか?"

"あ!たまごクラブを先方さんに見えちゃってるよ!やばいっすよ!"

"いやいや、わざと見せなくても!
後からクレーム来たらどうするんすか!"

俺の心の声も届かず…楽しげに?"bye!"と終わった電話。もしも、何か問題発生していたら、役に立てるかもしれないと思い、カフェブースに向かう長沢さんの後を追って行くと…誰かと電話していた。

"helloじゃねーし。アランを使うなよ、勤務外じゃねーの。そっち夜中だろ。人の迷惑考えろよ。"

"マジかよ?歳なんだから、帰れ。明日母さんに連絡するから言っておくわ。"

"仕事も行ってるし、体調も安定してるけど、帰ってから聞いてみないと分かんない。まぁ、OKって言いそうだけど。うん、俺からまた連絡するわ。は?わがまま言うと会わせないからな。"

"あと、自分の秘書を私用で使うなよな、親父。"