約束の後

「渚、ありがとう。」

「ん?」

「2人の子供ここにいるんでしょ?不思議だけど、めちゃくちゃ幸せまだ産まれてないけど、宿してくれただけでも嬉しい。そして、渚が愛おしいよ。」
肩を抱かれながら、エコー写真から視線を上げると、穏やかな顔でエコーを見ている涼ちゃん。なんか、なんか、涼ちゃんが愛おしい!思わず抱きついて、涼ちゃんの胸に顔をグリグリしてみる。

「ん?どうした?」

「なんか、好きだなぁって。」

「え?今?」

「うん、今。」

「どんなタイミングだよ。でも、俺の方が渚のこと好きだろ。なんせ幼稚園の時からだからな。」

「途中で、金髪ガール経由してるけどね。」

「途中の寄り道みたいなもんだろ?」

「なんか、浮気男の言い訳みたいなんだけど。」

「いいんだよ、今ここに渚がいるんだから。しかも俺達の子供が渚に宿ってるなんて、ヤバい。女の子で渚に似てたら、もう仕事行けない。」

「気が早いし、仕事行ってよ。」
 
「男で俺に似てたら、渚の取り合いになるな。俺の渚を独占されるとかゾッとする。」

「俺の渚って…俺の子供じゃん。」