好きだと言ってくれるのに…ヤキモチ妬いちゃう《高校生ヒロインマンガシナリオ大賞用》


〇栞の家の前

栞 「1人で帰れるのに…」

淳基 「ダメ、美人が夜出歩くのは危ない」

栞 「ありがとうね、明日ね」

淳基 「おやすみ」


〇俊の部屋


琴菜 「俊、朝よ、起きて」

カーテンをいつものように開けて俊を起こす。


俊 「寒い、こっち来て」

琴菜は俊に寄っていく。

俊は琴菜をベッドに引っ張りあげてスカートの中に手を入れた。

琴菜 「手、冷たいよー」

俊 「来て…んっ…」

ピッとエアコンのスイッチを入れて布団も琴菜にかける…

琴菜 「んっ…」




朝から俊に抱かれるとそういえば最近エッチばっかり…

着替えている俊に提案をした。

琴菜 「俊、クリスマスプレゼントね、デートしたい!」

俊 「あ?デート?、あー、そうだな、プレゼントも買えるし、明日、アウトレットでも行くか」

琴菜 「うん、やったー」

俊 「早く服着ろ」

琴菜 「自分が脱がせたくせにー」


2人は淳基くんと栞ちゃんが付き合い出したってーと琴菜が話しながら部活に行くのだった。


〇次の日の部活終わり校門

栞 「珍しいね、こっちからって」

琴菜 「うん、久しぶりにクリスマスプレゼントデートなんだー」

琴菜は栞に引っ付きコソコソと話した。

琴菜 「今日も勉強?クリスマスイヴだよ」

栞 「勉強だよ〜琴菜ちゃん、え〜ん」

年末年始に会えないからクリスマスも勉強と淳基に言われているらしい。

栞 「よく編入試験に受かったねって言われるの」

琴菜 「それはヤバイよ、栞ちゃん」

栞 「だよね〜、優しいの、優しいんだけど勉強は厳しいの、これはしぃーだよ」

うんうんと琴菜も頷いていた。


少し後ろでは男同士で話していた。

俊 「おい、もうヤッた?」

淳基 「まだ、俊とは違うし」

俊 「俺じゃなくても彼女の家で親がいなかったらスルだろ」

淳基 「いやいや、みんなじゃねえし、とりあえず赤点回避が先だよ、ヤバいから、見た目何でも出来そうなのがヤバい」

俊 「まあ、出来ないように見えないよな〜前の高校は偏差値一緒くらいか?」

淳基 「前の学校の方が偏差値下だよ、だからヤバいんだよ」

俊 「まあ、どっちも頑張れ(笑)」


〇栞の部屋


栞 「どうしたの?顔が赤いよ」

淳基は俊に言われた事を思い出していた。

確かに親がいなくて2人きりだけど…

ふぅと深呼吸をして勉強を始めた。


しばらくすると休憩をする事に…
栞は大きく背伸びをした。

淳基 「あのさ…」

栞 「ん?」

淳基 「イヴに勉強なんて嫌だった?その俺の都合で年末までに宿題終わらそうとしてるけど」

栞 「あー、でも今のあたしは宿題も自力で解けないと思うから教えてもらって後でゆっくり遊んだ方がいいのは理解はしてるよ」

ニコッと笑ってくれた。

淳基 「その、どういう付き合い方が正解がわからなくて…初めてだから」

そうだったいつも余裕そうだけど恋愛に関しては初心者だった。

栞 「私はちゃんと嫌だったら言える子だから大丈夫!」

栞は親指をぐっと指を立てた。

淳基 「明日、コンビニでケーキ買って食べようか」

栞 「うん!あっ、気になる事があるんだ」

淳基 「何?」

栞 「文化祭の時に女子に淳くんて呼ばれてたのって…あと告白とかされなかった?」

淳基 「あー、坂本が2人いるから2人とも名前呼びなんだよ、特進クラスはクラス替えがないから」

栞はブスーってした顔になった。

栞 「告白は?」

淳基 「えっと…断ったよ、好きな人がいるって」

栞は立ち上がった。

栞 「それって…あたしかなぁ」

淳基 「まあ……じゃないと文化祭も誘わないよ、ほらほら、休憩終わり」

パンパンと手をたたかれた。

栞はニコニコして勉強を進めたのだった。


〇俊の家

俊 「ただいま〜」

泉 「おかえり〜」

俊 「あっ、泉(いずみ)姉ちゃん、久しぶり〜」

泉 「勉強頑張ってる?」

俊 「うん、なんとか」


いとこの泉姉ちゃんは琴菜と同じ高校に行くために家庭教師をしてくれていたのだ。

泉 「今日デートだったの?」

俊 「うん」

泉 「順調なんだね」

俊 「だって別れる要素がないもん、ゆっくりしていって、風呂入ってくる」


〇俊の部屋

俊 「重い…」

俊は目が覚めるとエアコンを入れた。

俊 「えっ!泉姉ちゃん?何で布団に入ってんのさ」

泉 「俊くーん、チュッ」

俊の頬にキスをするとさみしいのーと叫び出した。

あー、酒くせえ、酔っ払いだ…

泉 「彼氏と別れたの、さみしくて俊くんが羨ましい」

俊 「起きなきゃ、仕事だろ」

泉 「あっ、そうだ、ありがとう」

チューっと俊の口唇の半分にキスをするとベッドから出ていった。

俊 「なんなんだ」

もう一度俊は布団に入って二度寝をしたのだった。