〇朝、俊の部屋
私…塚本琴菜(つかもとことな)、高校2年生
3日に1度の朝のルーティンを始めます。
俊の部屋のカーテンを開けて部屋を明るくして、ベッドで布団にくるまっている私の彼氏…河田俊(かわだしゅん)の布団を引っ張りはがす。
俊 「うーん、眩しい…」
琴菜 「起きて〜」
するとすぐに腕を引っ張られて布団の上で抱きしめられる。
同じマンションの隣に住む俊は幼なじみでいつから付き合いだしたんだろうっていうのもわからないくらいごく自然に私の彼氏になっていた。
〇(回想)マンション下の公園
私達が住むマンションには公園があり、小さい頃からよく子供達は遊んでいた。
母親達の公園デビューにもなっていて年齢の近い子供達はよく一緒に遊んでいたのだ。
その中でもいつも一緒にいた俊と琴菜
俊 「琴菜好き!」
琴菜 「私も!」
そう言うと俊は琴菜にちゅ〜っとあらゆる所にキスをしまくるのだ。
母親達はお話に夢中の中「またチューしてるよ」と他の友達が母親に言いに来て、私達は引き離されるというパターン
(回想終了)
〇俊の部屋
親同士もなぜか気が合い2人が仲が良いならと特にキスしていても怒られる事はなかった。
いじめるよりはよっぽどいいという考えだった。
琴菜はベッドに引っ張り込まれても俊の布団を引っ張り、ベッドから起こそうとバタバタと暴れていた。
〇(回想)
小さい頃から俊は可愛い顔立ちで女の子からもモテたし、サッカーを小学生で始めてからは可愛いからかっこよくなり、さらにモテた。
女子から睨まれるのは普通の事、でも昔から仲のいい友達が守ってくれていた。
俊も告白されるとちゃんと彼女がいるとはっきり断ってくれていた。
それでも中学になると小学校の時の私達を知らない子は俊に告白していく。
私はかなりのヤキモチ妬きだ。
別に聞きたくないのに俊はご丁寧に告白されると教えてくれる。
俊は天然なのだと中学でわかった。
琴菜 「モテるのはわかってるから…いちいち報告は要らないよ」
俊 「だって言わなかったら言わなかったで後から聞くと嫌だろ?琴菜はすぐほっぺたが膨らむし」
俊は私のほっぺたを軽くつまむ…
痛くない程度に、そういう所は優しくて好き!
でも中学の頃の琴菜は素直になれない
琴菜 「そんなことないもん!」
俊 「ほら、膨らんでる」
琴菜は自分の頬を触ってぷいっと俊から視線を反らせた。
俊 「そういう琴菜も可愛くて好き」
そう言うといつもキスをくれる…
天然タラシなのか?
でもキスで琴菜の機嫌は直るのだ。
(回想終了)
〇俊の部屋
抱きしめられていた俊の手はモゾモゾと私の制服の中に入ってきてブラウスの中から胸を触り出す。
はぁ、やっと起きた。
中学の時に体の関係は持っている2人はもう驚きはしない。
動きだしたら目がだいぶ覚めてきた合図と琴菜はわかっていたが、そこは俊に怒るのも違うと思い
琴菜 「もう〜俊ったら…こそばいよ」
俊 「うん」
琴菜 「支度出来て時間があったらね、ほら起きよう」
私はベッドから起き上がり服を直していると俊もむくっとベッドから起き上がり髪の毛を触っている。
琴菜 「キッチンに居るからね」
と声をかけると
俊 「…うん」
とまだ少し眠そうな声で返事をした。
〇キッチン
俊の朝ごはんの支度を始める琴菜
俊の母親は今日は夜勤でいない。
父親は単身赴任中で実はお互い一人っ子なのだ。
看護師をしている俊の母親は朝が超弱い俊を私が起こすのを両家の親も承諾しているのだ。
俊が私の事を好きなのは充分理解出来てるけど、同じ高校に入り、俊にサッカー部のマネージャーにならないかと誘われた。
いつも告白されるのは中学の部活帰りが多かったと言われ琴菜がマネージャーをしてくれたら帰りも一緒に帰れるという俊の提案を私は素直に喜んで引き受けたのだ。
ちゃんと彼女がいると言っているのに…
朝も一緒に登校してるのに…
俊が告白されるのは琴菜も理解出来なかったから、高校はマネージャーを引き受けることにした。
俊がキッチンにやってきて琴菜の用意した朝ごはんを食べる。
朝は俊は食パンにイチゴジャム、ゆで卵サラダは冷蔵庫の中にお母さんが作ってくれている。
琴菜の負担も考えて起こすだけでいいよと言ってくれているのだが食パンをつい焼いてしまう。
別にそれは負担とは思わない。
俊が食べている間は私はココアを頂いて一緒に食卓に座ってたわいも無い会話をしているのだ。
俊 「ご馳走様」
琴菜 「はい」
俊は歯磨きと髪のセットに行き、琴菜は食器を洗う。
登校できる準備が終わるといつも時計を見る俊
俊 「琴菜、5分だけ」
琴菜 「あっ、うん」
ソファに座り俊がキスをくれる…
琴菜は俊の正面にまたがり腕を首に回すとお尻を両手でしっかり支えてくれる。
琴菜 「…んっ…」
角度を変えて何度も濃厚なキスをくれ、舌も自然に入ってくる…
5分間の濃厚なキスが終わると琴菜はリップを塗った。
俊 「はぁ、ヤリてぇ…」
琴菜 「昨日シタじゃん」
俊 「毎日でもしたいし」
琴菜 「無理言わないの、今日から新学期だよ、夏休みみたいには出来ません!」
ちぇっと俊は言い、残念そうに2人は玄関を出て、朝のルーティンが終わったのだった。



