明日、君と僕は

 学校以上に面倒くさい場所はないだろう、と思うくらい、学校が嫌いだった。
 オンライン授業とやらでいいだろう、と思うが、「登校しろ。」だという母のために通っているが、正直心の底から行きたいとおもったことは高校生になってからは一度もない。
 ゆえに、僕は通っているっちゃあ通っているがほとんどぼーっとしている。
 「こら、井田!聞いてんのか!!」
 「一ミリたりとも聞いてません。」
 「ふざけんな!お前これだと次の期末にひびくぞ!」
 「残念ながら小テストで毎回95点以上取っている人に、そのお説教は通用しません。」
 「これ、事実なんで」と付け加えて。