期限の無い約束

そうこうしているうちに、結婚式が始まるとそんな事は気にならなくなるぐらい、素敵な2人!
すごい!すーっごい綺麗だよ、花梨!!

予想通りシンプルな大人っぽいドレスが、花梨のスタイルの良さを際立たせてる!
なんて言ったらこの美しさを表現できるのかな。

披露宴での2人も素敵で、とにかく花梨が綺麗すぎる。
メロメロな颯斗は昔だからさておき。

「とにかくほんっつとに綺麗だね!」

「そうだな。」

楓に言ったつもりが、違う人から返事が…
「うぇっ!!なんで?りょーちゃん?楓は?」

「化け物かよ、俺は。サプライズの準備に行ったけど。」

「うっそ!聞いてないし!」

「さっき、行ってくるって言ってたけど。渚、口開きながら、花梨の事見てて聞いてなかったもんな。」

口開いてたとか…
はっ…恥ずかしい…
「あ、開いてないし。何でりょうちゃんだけここにいるのよ。」

「俺、サプライズしねーから。」

「そ、そう。じゃあ、仕方ない。一緒に見ようか。」

2人っきり…
急に緊張してきた!ど…どうしよう!
隣にいる男の人は私の中の男の子ではなくて、顔も、声も、良く繋いだ手も全部違って。
知ってるけど、知らない人。