会場の入り口で、これまた幼稚園からの高校まで一緒の楓(かえで)と待ち合わせ。

夕方のガーデン挙式だから、お庭の木々がライトアップされていてロマンチック。
颯ちゃんには悪いけど、花梨のドレス姿見たいな。
花梨はシンプルなの好きだから、スタイリッシュなスタイルなのかな？

それにしても、あっちもこっちも顔見知りだらけ。
結婚式って言うか、同窓会みたいになっちゃってるけど…これはこれであの2人っぽいな。
すぐに仲良しメンバーを発見！このメンバーで話してると、中学生に戻ったみたい。学校の前の海で帰りに良く喋って、親と先生に怒られたっけ。

「そういえばさ、涼来てた？」

「え？何あいつ来るの？」

「え！待って。待って。涼って、あのりょうちゃん？アメリカからわざわざ来るの？」

「懐かしい〜その呼び方。
渚だけは、ずっと涼の事りょうちゃんって呼んでたよね。5年ぐらい前に、おばぁちゃんの介護があるからって、おじさんだけ向こうに置いて帰国したんだよ。涼だけは、お父さんの所とこっちを行ったり来たりしてるみたいで地元にはあんまり居なかったけど。今は就職してどこかに住んでるはず。」

「そうなの！知らなかったし！てか、言ってよ。会いたいー。明日りょうちゃんち行こうかな〜りょうちゃんママにも会いたいし。」

「それ、本人に言ってやれよ。泣いて喜びそうだわ。」

「いや、そこは泣かないでしょ！」